いろんな国のチョコレートがありますがいったいどこのチョコレートが有名なのでしょうか?
チョコレートで有名な国と言えばチョコレート発祥の地であるベルギーが思い浮かびますよね。
GODIVAと聞いて知らない方はあまりいないのではないでしょうか。
もちろんGODIVAのチョコレートも美味しいですが私のおすすめはフランスのショコラトリー(チョコレート専門店)です。
私がはじめてフランスのチョコレートを食べたのはニューカレドニアに旅した時でした。
当時、海外のチョコレートはあまり美味しくないと思っていたのですがヌメア市内にあるショコラトリーで食べたチョコレートが美味しくて感動したのを覚えています。
(ニューカレドニアはフランス領でフランスで修行された方が作られてるチョコレートでした)
それ以来フランスのチョコレートに魅了され日本でも購入するように。
そこで今回はフランスのチョコレートの魅力についてご紹介していきたいと思います。
・フランスのチョコレートの歴史
・フランスのチョコレートの特徴
・フランスのおすすめチョコレートブランド
歴史って聞くと難しく感じてしまいますがチョコレートのルーツを知るのは案外楽しいかもしれません。
フランスのチョコレートの歴史
チョコレートの原料であるカカオの歴史は約5300年と言われており、ヨーロッパで最初に伝わった国はスペインだそうです。
ではスペインからどのようにフランスへ伝わったのでしょうか?
少し長くなってしまいますがご紹介したい思います。
スペインからフランスへ
当時のスペイン王室ではカカオは貴重品として扱い秘蔵とされていました。それがなぜフランスに伝わることになったのか?
それは2つの婚姻が関係してると言われています。
・1615年 フランス王国ルイ13世とスペイン王国フェリペ3世の娘アンヌが結婚、カカオを好んだ王妃によってチョコレートがスペインからフランスに持ち込まれた
・1660年、ルイ14世と結婚したフェリペ4世の娘マリア・テレサがスペインからチョコレートの料理人を連れてきた
こうしてスペインからフランスに伝わったチョコレート。
そのチョコレートとは現代のような食べ物ではなくカカオ豆をすりつぶして湯や砂糖、スパイスなどを加えた飲み物でした。
チョコレートの普及
当初、フランスでチョコレートは高級品で、贅沢な宴会や特別な機会で提供されることが一般的でしたがスペインと国境を接するフレンチ・バスク地方では例外だったようです。
ポルトガルから亡命してきたユダヤ人が独自のネットワークを使いカカオ豆を入手し、首都のバイヨンヌ市内でココアの製造・販売するようになりました。
その後バイヨンヌでは市民層にもココアが広がり始め、フランス国内でもカカオの取引やココアの販売の自由化とともにココアが普及していくことになります。
またユダヤ人によってバイヨンヌでのチョコレート製造が発展し、いくつものチョコレートのお店があったと言われています。
あとでご紹介する「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の創業者ロベール・ランクス氏の出身がこのバイヨンヌ地方です。
飲み物から固形のチョコレートへ
チョコレートが飲み物だった時代から食べるものへと変わったのが18から19世紀ごろ。
そのキッカケはある薬剤師のアイデアでした。
フランス国王の王室薬剤師だったスルピスドゥボーヴは王妃マリーアントワネットに新薬を届けたところ「薬が苦くて飲めない」と言われ「ウィーンで飲んだホットチョコレートが美味しかった」と聞いたことから薬を包み混むチョコレートを作りました。
こうしてできたチョコレートは「王妃のピストル(古金貨)」と名付けられ、固形チョコレートの先駆けに。
その後、食べるチョコレートが発明されるなど長い間飲み物だったチョコレートから固形チョコレートへと発展していきました。
現代のフランスのチョコレート
とにかくフランス人はチョコレートが好きだそうです。フランス人の一人当たりの年間消費量は6.4㎏(2020年統計)と日本人(2.1㎏)に比べると3倍くらい。
フランスではクリスマスとイースターに最もチョコレートが売れるそうで繁忙期には1トン近くもチョコレートを作るお店があるそうです。
また、中心地のパリのみならず各地方都市にも多くのショコラトリーがあり、それぞれの職人が趣向を凝らした商品に出会うことができます。
そして、スーパーではかなり広い板チョコ売り場があり、気軽に買うことができちゃいます。
毎年秋には世界最大規模のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」がパリで開催されたり、チョコレートの愛
好家クラブ 「クラブ デ クロクール ド ショコラ(頭文字を取ってCCCと略される)」では、応募されたチョコレート
の品評が行われたりするなど、 フランスではチョコレートが文化として根付いています。
フランスのチョコレートの特徴
美と食の大国であるフランスのチョコレートは高級感ただよう繊細な味わいが特徴です。
見た目の美しさや細部へのこだわりは職人技を感じさせる奥深さがあります。
フランスではチョコレートのことをショコラと言いますがその主流はボンボンショコラ(一口サイズのチョコレート)でカカオ成分が高いブラックチョコレートが多いです。
高品質な原材料
フランスのチョコレートは、高品質なカカオビーンズやその他の材料を使用して作られているんです。
伝統的にカカオの品質にこだわり、特に南米やアフリカの産地から優れた原材料を選んでいます。
芳醇な味わい
フランスのチョコレートは一般的に濃厚で芳醇な味わいがあります。
これは、職人さんのオリジナルの製法や配合、焙煎方法によるものです。
フランスのチョコレートメーカーは、風味豊かで多彩なチョコレートを生み出すことに重点を置いています。
伝統と技術をあわせもつ
フランスは伝統的なチョコレート作りの技術と、革新的な手法を組み合わせています。
伝統的な手法を尊重しつつも、新しいアイディアや製法を取り入れ、独自の味わいを追求しているそうです。
アートとデザイン
フランスのチョコレートは、見た目にも美しくデザインされています。
美しいパッケージやオリジナルの形状、装飾が一般的であり、チョコレートそのものがアートのような存在となっています。
多様な種類
フランスでは、さまざまな種類のチョコレートが提供されています。
主流は濃厚なダークチョコレートですがミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、フルーツやナッツを組み合わせたチョコレートなど、多彩なラインナップが楽しめます。
フランスのチョコレートのおすすめのショコラトリー
食への意識が高いフランス人はチョコレートの味にも厳しく、ハイクオリティなチョコレートばかりです。
チョコレートを格付けしたり、国が優秀なショコラティエを認定する制度もあるのでたくさんのショコラティエが日々競い合っています。
そんな中から日本へ入ってくるチョコレートは美味しいに間違いありません。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ
1977年にパリで創業された老舗のチョコレート店です。
先ほども述べたバイヨンヌ地方出身の創業者ロベール・ランクス氏は「ガナッシュの魔術師」と称され、高品質なチョコレートを提供しています。
また、現在のフランスショコラの基本スタイルを作ったと言われるのが、ロベール・ランクス氏なのです。
現在はM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を持つシェフ・パティシエ・ショコラティエにより、多くの芸術的なショコラが生み出されています。
創業以来、手仕事による製造にこだわり、様々な種類のボンボン・ドゥ・ショコラや、チョコレートクリーム入りのエクレア、焼き菓子などを作っています。
また、数年前からは動物性の油脂やたんぱく質を一切使用しないヴィーガンコレクションも手掛けるなど、時代のニーズを取り入れた商品作りも行っているようです。
おすすめはボンボンショコラの詰め合わせの『アタンション』とトリュフ詰め合わせの『トリュフパルフメ』
甘さ控えめで大人な味わいが魅力です。
日本でも東京・神奈川・大阪の実店舗、【公式オンラインサイト】ラ・メゾン・デュ・ショコラでも購入できます。
大阪梅田阪急店に行ったことがありますがとても華やかで引き込まれました。あれもこれも欲しくなっちゃいます。
店舗限定の商品もあるのでお店に来店されるのもいいかもしれません。
お近くに店舗のない方は公式オンラインがおすすめです↓↓
ジャン=ポール・エヴァン
1988年に創業したジャンポールエヴァン。
28歳の若さでフランス国家最優秀職人章を受章し国際コンクールでも素晴らしい成績をおさめています。
原料や製法にこだわり、遊び心あふれる感性、確かな技術から生まれるチョコレートはまさにアートです。
日本の高級チョコレートブームのキッカケとなったブランドで多くのショコラティエが憧れる独創的な彼のチョコレートは世界中で人気。
ジャンポールエヴァンのおすすめはボンボンショコラもいいですがマカロンやケーキ、ショコラショです。
当時苦手だったマカロンの概念を変えてくれた美味しさです。
カカオをはじめとした素材の味がしっかりしていて食感をもサクッとしています。
また、ケーキも濃厚で贅沢な味わいです。
そしてショコラショ(ホットチョコレート)、店舗のカウンター内でショコラを溶かして作っていただき、できたてが味わえます。
チョコレートやガトー(ケーキ等)と共にドリンクを楽しめるイートイン(バーアショコラ)のある店舗は
【北海道】三越札幌店
【宮城】三越仙台店
【東京】伊勢丹新宿本店・日本橋三越店・表参道ヒルズ店・東京ミッドタウン店
【愛知】三越名古屋栄店
【広島】三越広島店
【福岡】岩田屋本店
です。
残念ながら近畿圏では大阪伊勢丹店・京都本店が閉店してしまいショコラショを味わえなくなりました。
でもイートインはないですがこちらの店舗でもチョコレートやマカロンなど購入できます。
【東京】三越銀座店
【埼玉】伊勢丹浦和店
【京都】ジェイアール京都伊勢丹店
【広島】広島アンデルセン店
また、お近くに店舗のない方はオンラインからも購入可能。
ショコラを通じて、大切な方への感謝の気持ちが届きますように。
ジャン=ミッシェル・モルトロー
「世界でいちばんやさしいショコラを。」
オーガニックショコラに情熱を捧げるショコラティエ、ジャンミッシェルモルトロー。
育てる人・つくる人・食べる人、みんながしあわせになるようなショコラ作りを目指しています。
・素材はすべてオーガニック
・乳化剤も一切不使用
・味わいはオーガニック素材本来の味わいを活かす極めて繊細なもの。
ジャン=ミッシェル・モルトローのチョコレートの特徴はカカオ豆から生まれるカカオバターをたっぷり使用し、乳化剤や代用油脂を使っていないため、カカオ本来の味を楽しむことができることです。
一度食べるとまた食べたいと思える味わいです。
日本に実店舗がないのが残念ですが催事などで関東・関西の百貨店に登場します。
出店情報はオンラインサイトで確認できますのでチェックしてみてください。オンラインサイトからは商品購入も可能です。
今シーズンの販売はすでに終了になってしまいました。また、来シーズンに期待しましょう。
まとめ:チョコレートで有名な国は?おすすめはフランスのショコラトリー
チョコレートで有名な国と言えば各国いろいろです。
今回は品質と洗練された味わい、美的な感覚によって国際的にも高い評価を受けているフランスのショコラトリーをご紹介しました。
一度フランスのチョコレートの味を堪能されてみてはいかがでしょうか。